1981年稼働の2号機、運転期間の延長を断念
九州電力株式会社(以下「九州電力」)は2月13日、玄海原子力発電所の2号機の廃炉を決定したと発表した。
九州電力は佐賀県東松浦半島と鹿児島県薩摩川内市の2カ所で原子力発電所を運営している。発電出力は玄海原子力発電所が2号機から4号機までの合計で291.9万kW、川内原子力発電所は1号機と2号機で合計178万kW。
玄海1号機(55.9万kW)は1975年に稼働して2015年に運転を終了し、既に廃炉が決定している。2号機(55.9万kW)は1981年に稼働し、2021年3月に運転期間満了を迎える予定で、定期点検中だった。
技術的な制約があり、総合的な判断で廃炉決定
玄海2号機の運転期間の延長を求める場合、2020年3月31日までに申請を行う必要があった。
しかし新規制基準に従って特定重大事故等対処施設を設置するなど、スペースに余裕がないという技術的に困難な条件があった。九州電力は再稼働した場合の出力規模や残存運転期間などを総合的に考慮し、運転期間の延長申請を断念した。
同社は今後1号機と併せて、安全最優先で廃止措置の実施に取り組んで行く。
(画像は九州電力公式ホームページより)
九州電力 リリース
http://www.kyuden.co.jp/press_190213-1.html