マレーシア総報酬測定2016
米国の人材コンサルタント会社 エーオン・ヒューイットは、昨年2016年のマレーシア総報酬を測定、1月24日に発表した。給与は5.2%増加したが、平均を引き上げている専門職の報酬制度が大きく関わっている。
専門職への待遇
専門・能力主義のマレーシア。エンジニアリング、研究開発、プロジェクトマネジメントなどは高く評価され、新卒者で3500リンギット(マレーシア通貨)以上の報酬を受けている。ハイテク産業の新卒者はそれらよりもさらに27%高い。
ちなみに採用された全体の新卒者の半数は、月2500リンギット以下だ。
マーケターなどは、他の業種のマネージャーよりも2500リンギット高い。これは創造能力、課題解決への高い責任性が伴う。ハイテク産業の金融マネージャーは市場の平均より16%、人事管理職は21%多く報酬を受けている。投資への才覚が求められるからだ。
実質的には賃金低下
2015年のGDP(国内総生産)成長率は4.2%、2016年11月のCPI(消費者物価指数)は前年比で1.8%高くなっている。しかもマレーシアでは2015年から給与の引き上げが減少しており、実質的には賃金低下を余儀なくされているようだ。
(画像は写真ACより)
Marketwired
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