ハンガリー中央統計局のデータから
ハンガリー国家経済省のチェレシュニェーシュ・ペーテル労働市場・職業訓練担当政務官は1月20日、出演したハンガリー国営テレビの番組で、ハンガリーでは額面だけでなく実質賃金も、ほぼ4年間にあたる47ヶ月連続で上昇していると述べた。
この発言は、ハンガリー中央統計局が発表したデータを受けてのものである。チェレシュニェーシュ政務官は、この事実はハンガリー経済が強くなってきていることを示すものであるとした。
実質賃金が7.5%上昇
データによれば、2016年1月から11月までの期間で、額面賃金は6.2%、手取り賃金は7.8%上昇した。1年間での消費者物価の上昇は0.3%であり、実質賃金は7.5%の上昇となる。なお、民間企業では6.8%、公務員では10%以上の実質賃金の上昇であった。
中央統計局の分析では、この上昇は、2016年の最低賃金額の引き上げ、軍隊での給与上昇、医療および社会福祉事業従事者の賃金補填などの効果によるものとされている。
今後も上昇が続く
チェレシュニェーシュ政務官は、昨年11月に政府と企業間で合意された、2017年の最低賃金額引き上げの効果は、1月分の給与が支払われる2月のデータに現れるとし、今後もハンガリーでの実質賃金は上昇していくとした。
また、最低賃金の引き上げとあわせ、給与にかかる税金の5%軽減についても合意されており、企業の負担が軽減されたことで、高賃金従業員についても、各企業において給与引き上げの検討余地が生まれることが期待できるとしている。
(画像はハンガリー政府サイトより)
Közel négy éve tart a reálbérek folyamatos emelkedése (ハンガリー語)
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