共同開発・販売契約を締結
武田薬品工業株式会社と米Ovid社は、1月19日、希少小児てんかんを対象とする「TAK-935」の共同開発・販売契約を締結したと発表した。
「TAK-935」は、武田薬品が開発中の新規選択的CH24H阻害薬。米Ovid社は、ニューヨークを本拠とする非上場のバイオ医薬品企業。
コレステロール24ヒドロキシラーゼ阻害薬
「TAK-935」は、強力で選択性の高いコレステロール24ヒドロキシラーゼ(CH24H)阻害薬。
主に脳内で発現するCH24Hは、脳のコレステロール・ホメオスタシスにおいて、中心的な役割を担う。脳内でコレステロールを24S-ヒドロキシコレステロール(24HC)へ変換し、変換された24HCは脳から血漿循環に移行する。CH24Hは、てんかんなど中枢神経系疾患の原因となっている可能性も、近年指摘されている。
高い医療ニーズが存在していた
希少てんかんは、幼児期に発症することが多く、生涯にわたって患者や家族を苦しめる疾患。てんかん治療薬は存在するにも関わらず、これらの特異的な疾患に対する治療オプションはほぼ存在しない。新規治療薬の開発に対する高い医療ニーズが存在していた。
武田薬品とOvid社は今回の契約締結を受け、希少てんかん性脳症を対象とする「TAK-935」の臨床第1b/2a相試験を、2017年に開始するとしている。
(画像は武田薬品の公式ホームページより)
希少小児てんかんを対象としたTAK-935の共同開発・販売契約の締結について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170119_7662.html