地域の実情に合った医療計画策定を
厚生労働省が12月26日に発表した「医療計画の見直し等に関する意見のとりまとめ」では、検討会におけるそれまでの議論を踏まえた第7次医療計画の「医療計画作成指針」及び「疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制構築に係る指針」などがまとめられた。
このうち医療計画全体に関する事項の「医療計画の作成について」は、関係者の意見を十分踏まえた上で、医療需要の推移や地域の実情に応じて、地域医療構想に基づき行われるものとされた。
「医療連携体制について」は、がん、脳卒中、心筋梗塞などの心血管疾患、糖尿病、及び精神疾患の5疾病並びに在宅医療を、医療計画の中に定めるべきとされた。
高齢化の中での地域医療
急速な高齢化の中で地域医療の確保は喫緊の課題と目されており、求められる医療機能の明確化と、医療機関及び関係機関が機能を分担及び連携することが、最終的に地域包括ケアシステムの構築に資すると考えられている。
検討会では特に留意すべき事項として、「病病連携及び病診連携」「歯科医療機関の役割」「薬局の役割」「訪問看護ステーションの役割」を挙げて、それぞれの分野で総合的な対策を講じることが重要とした。
医療計画は厚生労働大臣が定める基本方針に則して策定する計画で、地域の実情に即して医療体制の充実を図るため、各都道府県が医療提供の量と質に鑑みて策定している。
(画像は厚生労働省HPより)
医療計画の見直し等に関する意見のとりまとめ
http://www.mhlw.go.jp/