粘土遊びの効果
ミシガン州立大学エクステンションのキャリー・シュライアー(Carrie Shrier)氏は、同大学ホームページにて、粘土遊びが子供の成長過程において重要な影響を与えるといった記事を投稿した。
手や指先の筋肉強化
粘土を捏ねる、押し潰す、叩く、ちぎる、削る、丸めるなどの動作は、手や指先の筋肉を強くする。手や指先の動きは、ハサミや鉛筆など道具の使用において非常に重要となるという。
シュライアー氏は、粘土を造形する為に手を使うことにより、視覚と手の協調関係(脳が目で認識した情報を手へと的確に伝達する)が身に付くと述べている。
独創性と想像力
粘土遊びは、表象的思考段階における「見立て遊び」の一種であるといわれる。子供は、粘土の造形物を現実世界にある具体的な物に見立てて遊ぶ。
シュライアー氏は、「見立てる」能力が認知の柔軟性に重要であり、粘土遊びを通して、子供は自身の考えを表現する方法を学ぶと説明している。
子供の年齢が低いと、異なる物を見立てていても、粘土の形状は簡単で似通っている。一方、小学生前後の子供では、見立てた物に応じて形状は異なり、複雑で独創性は高くなるという。
合わせて、シュライアー氏は、粘土を小さな塊に分け、形を変えることにより数学的な思考が伸び、見通しを立てる力が養われると述べる。合わせて、子供は、粘土に絵の具など混ぜて色を加えることを通して、感覚的経験ができる。
(画像はPixabayより)
Michigan State University Extension
http://msue.anr.msu.edu/