音楽教育と子供の脳の発達
南カリフォルニア大学能と創造性の研究所は、音楽教育が子供の脳における聴覚路の発達や機能向上を促すと発表した。
音楽教育は、聴覚(音)情報の処理、言語発達や言語知覚、書字情報の処理を担う脳の領域に対して効果があるという。
5年に及ぶ調査
研究チームは、ロサンジェルス・フィルハーモニックとザ・ハート・オブ・ロサンゼルスの協力を得て、音楽教育が子供の社会情緒的発達や認知発達に与える影響について調査を続けてきた。
5年間に亘り、子供に音楽教育(今回の研究ではバイオリン)、スポーツ(今回の研究ではサッカー)、課外プログラムを受けさせ、脳の発達と行動について分析した。
音楽教育の効果
音楽教育を受けた子供は、スポーツや課外プログラムを受けた子供と比べ、成熟度が高い結果となった。成熟度レベルは、子供の発達に影響を与えるといわれる。
音楽教育の場合、高い成熟度は神経の可塑性(神経系が外界の刺激により機能的・構造的変化を起こす性質)を高め、生理学的変化を引き起こすという。
研究チームリーダーであるアッサル・ハビビ(Assal Habibi)博士は、音楽教育を受けることで子供の聴覚路は回路の微調整を受け、言語や読解の発達が早まると述べている。
また、音楽教育を受けた子供は、旋律における音程の変化により早く気付くことができたという。
(画像はPixabayより)
USC News
http://news.usc.edu/Educational Technology
http://people.uis.edu/rschr1/et/?p=22047m-magazine
http://www.m-magazine.co.uk/