「プレジコビックス(R)配合錠」を発売
ヤンセンファーマ株式会社(以下、ヤンセンファーマ)は1月4日、HIV感染症治療薬「プレジコビックス(R)配合錠」の発売を発表した。
日本国内での年間新規HIV感染者は約1,500人と言われており2015年には累計で25,995人と報告されているという。
「プレジコビックス(R)配合錠」は2014年11月に欧州、2015年1月に米国で承認されており、日本でも2016年11月に製造販売承認された薬剤だ。
これまでは「プリジスタナイーブ(R)錠」とブースターとなるリトナビルに核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)を併用し、また1日1回3錠の服用が必要であったが、1日1回2錠の服用ですみ、患者の服薬事の負担軽減に繋がる他、新たな治療の選択肢となるとしている。
プロテアーゼ阻害剤としては日本で初
コビシスタットは体内の薬物代謝酵素チトクロームP450の働きを阻害する薬物動態学的増強因子(ブースター)で、コビシスタット単剤は、日本ではまだ承認されていない。
「プレジコビックス(R)配合錠」は、HIVのプロテアーゼ阻害剤であるダルナビルと、コビシスタットを配合したもの。コビシスタットを含む抗HIV薬は2013年に日本たばこ産業株式会社と鳥居薬品株式会社が発売した「スタリビルド(R)配合錠」があるが、プロテアーゼ阻害剤としては日本では初めてのコビシスタット配合剤となるとしている。
(画像はヤンセンファーマ株式会社HPより)
ヤンセンファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.janssen.com/japan/press-release/20170104