さすがサティス製薬!
2016年12月19日、株式会社サティス製薬は茨城県岩間地区で取れた和栗の皮から量産可能な植物ヒト型セラミドの開発に成功したと発表。
これは世界初の快挙だ。しかも、この和栗の皮は加工廃棄物であり、有効利用することでゴミを減らすことにも繋がる。植物の活用が得意な製薬会社がやってのけた世界初の快挙はエコでもあり、多くの注目を集めている。
これまでにないセラミド
ヒトの肌においてセラミドは表皮の角質層に存在。また、細胞と細胞の間にも存在し、細胞間の隙間を埋めている。このセラミドが水分を貯留し、細胞間を埋めてバリアを作り外部刺激から肌内部を守っているのだ。
既に植物性セラミドは多数開発されている。ただ、これらの植物性セラミドはヒト型セラミドと構造が異なっている。化粧品などに配合されているヒト型セラミドの多くは化学合成によって作られている。
同社が開発したのは「くりセラミド」。このくりセラミドは植物原料から作られるのだが、ヒト型のセラミドと同じ構造をしている。このセラミドには超長鎖セラミドが豊富に含まれており、化学合成によって作られたセラミドよりも高いバリア機能を期待可能。
このようなセラミドはこれまで発見されていなかった。早くくりセラミドが配合された化粧品を使ってみたいものだ。
(画像はプレスリリースより)
【参考】
※株式会社サティス製薬 プレスリリース
http://www.saticine-md.co.jp/release/20161219.html