秋田県大仙市における木質バイオマス発電事業参入決定
株式会社タケエイは12月15日、これまで進めてきた秋田県大仙市での木質バイオマス発電事業の立ち上げ検討(11月17日発表)で、正式に事業の開始を決定したと発表した。
同発電所は日々24時間運転とし、年間運転日数は330日/年を予定する。この発電量は7,000kW程度となり、これは一般家庭約15,000世帯の年間消費電力量に相当する。
また発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)による電力会社との直接契約、もしくは小売電気事業者との買取契約を予定し、売電開始は2019年春頃を予定している。
タケエイの木質バイオマス発電は、東北地方で4件目に
同バイオマス発電事業については、秋田県内有数の生産規模を誇り植林・造林・素材生産から製材・販売まで一貫事業を行う株式会社門脇木材との協業の形をとり、同社製材工場の隣接地に発電所を建設し発電・売電を行う「木質バイオマス発電」となる。
発電に用いる燃料は、秋田県内でこれまで有効活用されていなかった低質材・林地残材や端材・樹皮などの木材を地元の林業者・素材生産者が分別集積した後、門脇木材子会社の株式会社秋田バイオマスチップが燃料用チップに加工・製造し、同発電所に供給することとしている。
同事業モデルは、地元素材生産者や製材事業者との密接な連携を続けることで、より有効に機能することになり、木質バイオマス発電事業の基本とする、原木全てを無駄なく使い切る木材のカスケード利用スキームを構築できるとしている。
なお、この発電所立ち上げにより同社の木質バイオマス発電は、東北地方で4件目(青森県平川市、岩手県花巻市、福島県田村市、秋田県大仙市)となり、2018年の開業を予定している株式会社横須賀バイオマスエナジー(神奈川県横須賀市)と合わせると国内5件目になるという。
(画像はプレスリリースより)
株式会社タケエイ プレスリリース
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