首都圏では初めてとなる導入
2016年12月2日神奈川県は、横浜市と川崎市に、環境省の委託事業である「平成28年度 地域連携・低炭素水素技術実証事業」の1つとして燃料電池フォークリフトを導入したと発表した。(横浜市と川崎市も同時発表)
2016年11月30日に横浜市中央卸売市場本場青果部と川崎市の株式会社ナカムラロジスティクスに導入された。燃料電池フォークリフトが導入されるのは、首都圏では初めてとなり、全国では、関西国際空港に導入された事例がある。
3分の水素補填で稼働可能な燃料電池フォークリフト
今回導入された燃料電池フォークリフトは、株式会社豊田自動織機製で水素の補填時間は約3分、稼働可能時間は約8時間となっている。今までのフォークリフトでは、バッテリーの充電に6~8時間が必要で長時間稼働するには予備のバッテリーも必要であった。
今までのフォークリフトに比べると作業効率や省スペースの面で燃料電池フォークリフトの方が優れ、又、二酸化炭素の排出は無く水だけが排出されるので環境性にも優れている。
「平成28年度 地域連携・低炭素水素技術実証事業」の実証プロジェクトでは、1.風力発電によって水を電気分解して水素を製造するシステム、2.最適な水素供給のための貯蔵と輸送の仕組み、3.燃料電池フォークリフトの導入利用、4.水素サプライチェーンの事業可能性調査の4つテーマがあるという。
今回の燃料電池フォークリフトの導入では、短距離で多頻度使用についての実証と屋内多層階での使用、水素充填についての実証を主に行うという。
(画像は神奈川県ホームページより)
神奈川県記者発表資料
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p1089446.html神奈川県記者発表資料 実証事業の詳細
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/852960.pdf