日本最北端の大型バイオマス発電施設
住友林業が住友共同電力株式会社と合弁で設立した紋別バイオマス発電株式会社(以下、紋別バイオマス発電所)は、運営する紋別バイオマス発電所の営業運転を2016年12月01日より開始した。
紋別バイオマス発電所は、オホーツク地域の未利用木材を主燃料とした日本最北端の大型バイオマス発電施設である。
同発電所は、2014年11月に着工、2016年9月に試運転開始、同年11月に竣工し、この度、営業運転を開始した。
住友林業の紋別での取組
同社は、1917年に紋別での山林経営を開始し、これまで道内の森林資源の価値向上と地域の発展・共生に努めてきた。
同社は、再生可能エネルギーによる発電事業を2019年3月までに200MW規模まで拡大する方針を定めており、引き続き新規事業の立ち上げを加速していく予定。
同社は、林業と電気事業の連携を推進することで、これまで以上に地域に根ざした事業モデルを構築するとともに、長期安定した運転を行っていくとのこと。
紋別バイオマス発電所概要
所在地所は、北海道紋別市新港町である。主要設備は、循環流動層ボイラ、タービン発電機、冷却塔方式から構成される発電設備で、発電規模は50MWである。
燃料として利用する木質チップ(計画使用量約22万トン/年)は、発電所に隣接するオホーツクバイオエナジー株式会社(以下、オホーツクバイオエナジー)が自社生産するほか、協力工場から集荷した木質チップや輸入PKS(同約5万トン/年)、補助燃料の石炭(同約5万トン/年)など、多様な燃料を利用する。
なお、オホーツクバイオエナジーは、住友林業51%、住友共電49%の出資比率で設立され、2016年8月から操業を開始している。
(画像はプレスリリースより)
住友林業 ニュースリリース
http://sfc.jp/information/news/2016/2016-12-01.html