メリットいっぱい！リビング学習が最適な五つの理由って？

最近流行のリビング学習。一昔前までは、なるべく静かな環境の方が集中出来ると思われてきました。

しかし、近年の調査結果で「東大生の48.6％が子供の頃リビングで学習していた」と判明し、子供部屋ではなく、家族が集まるリビングで学習する方が効果的だという説が有力になってきているそうです。

静かで一人の空間より、周りがうるさすぎて集中出来なさそうなリビングでの学習の方が効果があるのといえるのはなぜでしょうか。

まず一つ目のメリットとしては、緊張感と安心感が同時に得られることが挙げられます。

おうちの人がそばで見ていることで「きちんと勉強しよう」という気持ちから適度な緊張感が生まれます。同時に、親が一緒にいてくれるという安心感は精神の安定につながるそうです。

二つ目のメリットは、親がすぐ質問に答えてあげられることです。わからないところをそのままにして進んでしまうと、いつの間にか授業についていけなくなってしまい、必然的に勉強が苦手になってしまう子も多いとか。

親も、その場ですぐに正解の答えだけを教えるのではなく、一緒に解く方法を考えたり、逆に子供から教えてもらったりすることで、子供自身も頭の中を整理しやすくなり単純に宿題を黙々と片付けるよりもずっと記憶に定着しやすくなります。

家事や食事の支度などに忙しいかもしれませんが、子供が質問してきたらなるべく後回しにせず、その場で答えてあげることが大切です。時間に余裕があれば、子供が勉強している間、親も日記や家計簿などをつける習慣をつけるといいかもしれません。

そばで様子を見ながら、手が止まっているようなら「どうしたの？難しいところあった？」と聞いてあげることは大切です。

うまく出来ているようなら「すごいね、がんばったね」と声をかけてあげることも出来ます。親子のコミュニケーションも活性化するので、勉強以外の悩みごとなども自然と話してくれるようになるかもしれません。これが三つ目のメリットです。

ただし、出来ていないところをガミガミ怒ったり間違いを逐一指摘したりするのはNGです。真正面に座ると威圧感を与えてしまうので、斜め横か少し離れたソファーなどに座るのもオススメだそうです。

四つ目に、強い集中力が身につくというメリットがあります。テレビの音や他の家族の話し声、キッチンの音などリビングにはいろいろな騒音がありますが、それがあえて「多少の騒音があっても気にせず集中出来る力」を養えるそうです。

勿論、テレビ画面を見ながらの学習は出来ませんので、視界に入らないよう背を向ける、仕切りを作るなどの工夫は必要です。

最後に五つ目のメリットとして、目や姿勢が悪くならないよう見ていてあげることが出来ます。

スマホ、タブレット、ゲームなど現代には目や姿勢が悪くなりがちなものが多いですので、せめて勉強の間だけでもきちんとした姿勢を身につけられるよう工夫したいものです。

正しい鉛筆の持ち方、ノートや教科書と顔の距離など、悪い癖になる前に、時々声かけしてあげるといいそうです。

リビングの机が少し高いという場合、足がぶらぶらしないように踏み台を置いてあげることや、いすの高さを調整するなどの工夫も必要かもしれません。

明るさが少し足りない場合は手元を照らすライトを置いてあげるのもいいですね。部屋の照明が300ルクス程度でしたら、小型の手元灯でフォローすることが推奨されています。

食卓ではなくすぐ近くに専用の勉強机を設置してあげるという家庭もふえているそうです。

いかがでしたでしょうか。ほんの少しの工夫で、学習する習慣や姿勢を見守ってあげられたり、親に質問や相談出来る時間があることで、親子のコミュニケーションが活性化したり、強い集中力が身につくリビング学習。

子供の成長を見守りながら、安心して楽しく子供たちが学習出来るよう努力していきたいですね。