通期業績予想に対し、49%の進捗状況で純利益425億円
日本郵政グループの株式会社かんぽ生命保険(以下「かんぽ生命」)は11月14日、2017年3月期 第2四半期決算を発表した。
経常収益は前年同期と比べて11%減、経常利益は50%減、しかし日銀のマイナス金利など厳しい環境の中で、純利益は425億円、通期業績予想の49%を達成した。
個人保険の新契約年換算保険料では過去2年の決算年度前期がほぼ同値と伸び悩んでいたが、今期は約19%の増加を記録、医療保険などを含む第三分野でも昨年の前期に比べて約6%の伸びを示した。かんぽ生命はこれを100周年記念のキャンペーンを通じた営業強化によるものと分析した。
保有契約保険量の減少は底打ち感、海外への投資拡大
個人保険の保有契約年換算保険料は一昨年から昨年にかけて減少したが、今年は6月期から反転して57億円増、同社は底打ちの兆しが見えるとした。
資産運用においては国内の公社債の割合を減らし、国内株式や外国債券などのリスク性資産の占有率を高め、昨年同期の資産比6.6%から8.8%まで引き上げた。特に金利が高めの外国債券などの割合が昨年同期4.9%から今期6.9%に増加、積極的に投資に取り組んでいる姿勢がうかがわれた。
参考URL
かんぽ生命 リリース
http://www.jp-life.japanpost.jp/