高性能排煙処理システムが営業運転開始
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は11月22日、中国で設立した環境装置エンジニアリングの合弁会社「浙江菲達菱立高性能烟気浄化系統工程有限公司(FMH)」が、華電鄒県(すうけん)電力有限公司から受注した排煙処理システムの営業運転を開始した、と発表した。
FMHは、MHPSと中国の浙江菲達環保科技有限公司(FEIDA)の折半出資の合弁会社で、2015年3月に営業を開始。
排煙処理システム改善工事は、FMHが初受注し、短納期7カ月で完了した。
高性能排煙処理システムで脱硫率98.8%を達成
改善工事では、出力100万キロワットの中国山東省にある華電鄒県発電所に、ボイラー排出ガスに含まれるSO2と煤じんを除去し低濃度化するため、電気集じん装置、排煙脱硫装置、ガスガスヒーター(GGH)などを改造するとともに、設備追加した。
導入した高性能排煙処理システムは、排ガスSOxを大幅に削減した脱硫率98.8%で、煙突入口煤じん濃度を従来の約5分の1に低減した。中国の大都市に適用される特に厳しい環境規制値である「近ゼロ値」を達成し、大幅な環境負荷低減を実現。
AQCS製品を活用して中国の環境負荷を低減
MHPSは、PM2.5などのガス・煤じん等を除去するAQCS(Air Quality Control System:総合排煙処理システム)製品を開発している。
製品のラインナップとして、脱硝装置、脱硫装置、電気集じん装置、ノンリーク式ガスガスヒータ(GGH)熱回収装置、GGH再加熱装置、水銀除去装置などがある。
MHPSは、AQCS製品を活用したワン・ストップ・ソリューションを提案し、FMHへのサポートを行うことにより、中国の環境負荷低減に貢献する。
(画像はプレスリリースより)
三菱日立パワーシステムズのニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20161122.html