耐久性や構造性を向上させた軽量ソリューションを研究
Gestampは25日、ミシガン州オーバーンヒルズに新しいR&Dセンターを開設したことを発表した。
この施設には、ロボットプロトタイプの組み立てセル、レーザーセル、耐久性能試験ラボ、および補完的な冶金ラボとメトロロジーラボが備えられている。R&Dセンターは、自動車顧客のプログラムニーズを満たすために必要な技術情報への迅速な対応とアクセスを保証して設計されている。
また、この新しいR&Dセンターの役割として、構造最適化と車両衝突シミュレーションを実行する能力など、基礎研究から顧客との共同開発エンゲージメントを実行するための接合技術に至るまでのコンピテンシーに焦点を当てる。
センターでは、プロトタイプアセンブリを作成し、耐久性と構造性能測定のためにアセンブリを検証する予定であり、これらの開発により、Gestampは車体およびシャーシの分野のOEM顧客に革新的な軽量ソリューションを提供することができる。
世界2位の市場であるアメリカでの投資拡大
Gestampはフランス・アメリカ・スペイン・ブラジル・インド・ドイツなど。世界で12のR&Dセンターを運営している。Gestampの会長兼CEOであるFrancisco J. Riberas氏は、次のようにコメントした。
「顧客との堅実で永続的な関係を構築することは、我が社のグローバルなアプローチの基礎です。この新しいR&Dセンターによって、アメリカに拠点を置くOEM顧客と緊密に連携し、業界をリードするソリューションを共同開発して、より軽量で安全な車両を実現することができます。」(プレスリリースより引用)
新しいR&Dセンターは、Gestampにとって2番目に大きな市場であるアメリカにおける成長へのコミットメントを表している。2012年から2016年の間に、同社はアメリカに約5億ドルを投資しており、2016年には、アメリカにおける売上高は12億ドルとなった。
アメリカ本社と3つの工場があり産業フットプリントを持つミシガン州において、この新しい施設は、今年末までに、高度な技術を持つ従業員を64人新規雇用する計画であり、これでミシガン州における従業員は合計では852人となる。また、同社はミシガン州のウォッシュトノー郡にも新しい工場を建設中である。
ホットスタンピング技術のラインを増設
現在、Gestampは、アメリカにおいて5つの州で8つの生産工場を運営しており、最近、テネシー州チャタヌーガに、世界で100番目の施設となる新しいグリーンフィールドClass Aスタンピング工場を開設した。
テネシー州で大規模な事業を展開しているフォルクスワーゲンや、その他のOEMメーカーのTier-1サプライヤーとして、チャタヌーガの拡大は、現地市場への投資に対するGestampのコミットメントを示している。
同社はまた、クラスAシャーシと車体を製造する能力を持つチャタヌーガ施設に、革新的なホットスタンピング技術をもたらした。ホットスタンピングのプロセスは、車両内の乗員の安全を向上させながら、温室効果ガスの排出量の削減に寄与する。 同社はホットスタンピングで業界をリードする企業で、世界中で75以上のラインを持っており、チャタヌーガ工場に新設されたラインは、アメリカで14番目と15番目となる。
Riberas氏は、次のように説明した。
「Gestampは世界規模で事業を拡大し続けています。アメリカは第2位の市場であり、引き続き我が社の戦略的成長分野の1つとなっています。我々はアメリカでの投資を続け、雇用を創出し、顧客に最高のサービスを提供する計画です。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
Gestamp Press Releases
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