国内最大級の支持力を誇る杭工法を共同開発
JFEスチール株式会社とジャパンパイル株式会社は5月30日、国内最大級の支持力を誇る建築基礎向け高支持力先端拡大根固め杭工法「コン剛パイル(R)工法」を共同開発し、3月29日に一般財団法人ベターリビングの評定を取得したと発表した。
新杭工法の杭径は1,500mm、根固め球根径は3,000mm
近年、建築物の機能向上や建設費の削減を目的に、杭1本に要求される支持力が高まっており、柱1本の負担荷重が増加する傾向にある。
JFEスチールとジャパンパイルは、杭本体より直径が大きな根固め球根を杭先端に築造し、長期先端許容支持力が最大で24,400kNと、国内最大級の支持力を有する杭径1,500mm、根固め球根径3,000mmの「コン剛パイル工法」を開発した。
コン剛パイル工法では、荷重条件に応じて、鋼管杭と既製コンクリート杭を適切に組み合わせることができ、鉛直荷重と水平荷重のそれぞれに応じて杭径が一定な通常タイプか拡頭タイプか、どちらかを選択できる。
また、1本の支持力性能が高いため、従来複数本の杭が必要な工事においても、1本の杭で設計可能であることが期待できる。
施工法については、現場の条件により、プレボーリング方式か中掘り方式かのどちらかを選択できる。
杭1本当たりの鉛直支持力と水平抵抗力が大きいため、大型建築物の基礎に対し、鋼材重量の低減、杭の本数削減、基礎寸法の縮小などが可能で、建設工期の短縮も可能となる。
コン剛パイル工法は、環境性能が高く、低騒音・低振動・低排土である。
ベターリビングより建設技術審査証明書を取得
コン剛パイル工法では、ジャパンパイルおよび承認施工会社ノザキ建工株式会社が、JFEスチールの鋼管杭とジャパンパイルの既製コンクリート杭を使用し、施工する。
JFEスチールとジャパンパイルが自主規定した施工指針は、ベターリビングより建設技術審査証明書を取得している。
(画像はプレスリリースより)
JFEスチール株式会社のニュースリリース
http://www.jfe-steel.co.jp/release/2017/05/170530.html