ヨーロッパと北米で1,400名の患者を登録
第一三共株式会社(以下「第一三共」)は5月8日、経口抗凝固剤エドキサバンについて、ヨーロッパ諸国及び北米の200施設で約1,400名の患者を登録して行う、ENVISAGE-TAVI AF試験を開始したと発表した。
ENVISAGE-TAVI AF試験は、エドキサバンのライフサイクルマネジメントの一環として行われるもので、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)を行った心房細動(AF)患者を対象に実施される。
同試験では、経カテーテル大動脈弁置換術を行った心房細動患者の抗血栓療法として、抗凝固剤と抗血小板薬の併用または抗凝固剤の単独投与を行った場合の、経口抗凝固剤エドキサバンの投与群と、現在の標準療法であるワルファリンの投与群を比較し、エドキサバンの安全性と有効性に対する評価を行う。
エドキサバンの科学的知見の充実目指し
エドキサバンは、現在、米国、韓国、香港、台湾、タイの他、スイス、イギリス、ドイツ、アイルランド、オランダ等ヨーロッパ諸国で販売されている。
日本では、第一三共より「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」を適応として「リクシアナ(R)錠15 mg」「同錠30 mg」を2011年7月から販売。
2014年9月には「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」及び「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制」の両適応において効能追加承認を取得し、2014年12月には「リクシアナ(R)錠60 mg」を販売開始した。
同社は、今後一層エドキサバンに関連する科学的知見の充実に向けて取り組んでいくとしている。
(画像は第一三共株式会社ホームページより)
第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006632.html