優れた防虫性能を有する気密型フィルターユニットを開発
大成建設株式会社と近藤工業株式会社は4月18日、共同で、優れた防虫性能を有する気密型フィルターユニット「T-Pest Guard(R)II」を開発した、と発表した。
フィルター枠材の新しい内部構造で、メンテナンスの手間やコストを低減
異物混入を嫌う医薬品、食品、半導体などの施設においては、一般的に給気口や給気ダクトに捕捉用防虫網やフィルター濾材を備えたフィルターユニットを設置し、ゴミや飛来虫などの施設内への侵入を防御している。
しかし、従来のフィルターユニットでは、フィルターと固定枠の間の隙間から飛来虫などが侵入するなどの問題があった。
このため、大成建設と近藤工業は、フィルター濾材と防虫フィルター枠間のパッキンを固体金物で圧接して気密性を向上させた「T-Pest Guard(R)」を共同開発した。しかし、メンテナンスに要する手間やコスト高など課題があった。
大成建設と近藤工業は、「T-Pest Guard(R)」を改良し、フィルター枠材に新しい内部構造を採用して、枠材本体を交換しなくても優れた気密性を維持しながらフィルター濾材だけを交換可能とする新しい気密型フィルターユニット「T-Pest Guard(R)II」を開発した。
T-Pest Guard(R)IIは、フィルター濾材の固定枠にフィルター枠材を隙間なく押し付ける構造であるため、気密性に優れているという。
フィルター濾材上部に取り付けたダブルクリップをガイドとして利用することで、固定枠への濾材挿入や引抜が容易になり、メンテナンスの手間を低減することができる。
フィルター交換は、フィルター濾材のみのため、ランニングコストを低減できるとのこと。
(画像はプレスリリースより)
大成建設株式会社のニュースリリース
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