データ作成の簡易性と快適な操作性を実現
2017年4月11日、株式会社奥村組と株式会社パスコ(以下、パスコ)は、山岳トンネル工事における施工情報を一元管理し、3次元データを作成するCIM用ソフトウェア(以下、同ソフトウェア)を共同で開発し、実工事での運用を開始したと発表した。
同ソフトウェアは、大量データの高速処理と高いレスポンスを特徴とするパスコの3次元基本ソフトウェア「PADMS」をベースとして、山岳トンネルCIM用にカスタマイズし、データ作成の簡易性と快適な操作性を実現した。
なお、CIM(Construction Information Modeling/Management)とは、社会資本の計画・調査・設計段階から3次元モデルを導入し、その後の施工、維持管理の各段階でも活用して、一連の建設生産システムの業務効率化・高度化を図るもの。
ソフトウェアの概要
3次元地盤モデルを、基盤地図情報・トンネル線形情報の3次元データと、地質平面図・地質縦断図の情報の2次元図面を組み合わせた「準3次元地盤モデル」として作成することにより、作成時間を約1/10に低減する。
また、日々の掘削管理に使用している他のシステム等で得られる切羽情報(切羽の写真・観察記録・地山評価点)、支保工パターン他の情報を3次元地盤モデルデータに取り込むことで、山岳トンネル工事に関する情報を一元管理できる。
さらに、ベースとなる「PADMS」の性能により、現場で汎用されている32bitパソコンでも、3次元地盤モデル上で複数の情報が同時閲覧できる。
(画像はプレスリリースより)
奥村組 ニュースリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/news/2017/index3.html