ケリー米国防長官がイスラエルを非難
「BBC NEWS」と「CBS NEWS」によると、12月28日、ワシントンにて、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は、イスラエルとパレスチナ和平問題に関する演説を行った。
演説にて、イスラエルの入植政策により、イスラエルとパレスチナ二ヶ国間における恒久的和平協定の可能性が低くなると厳しく批判した。
国連安全保障理事会は、23日に、イスラエルのヨルダン川西岸地区におけるユダヤ人入植地建設を国際法の違反行為とみなし、建設の即刻停止を求める決議案を採択している。
ケリー米国務長官の演説
ケリー米国務長官は、「ネタニヤフ政権が公的にはイスラエル・パレスチナ問題の解決に取り組む姿勢である。しかしながら、イスラエル政権史上、最も右翼寄りであり、アジェンダは急進的な要素にて構成されている。」と発言している。
「イスラエルがヨルダン川西岸地区にてユダヤ人入植地建設を拡大することは大問題であり、イスラエルとパレスチナ二ヶ国間の和平協定は重大な危険にさらされている。」と述べ、イスラエルが行ったガザ地区の空爆などをテロ行為であると痛烈に非難した。
ケリー国防長官は、国際社会がイスラエルとパレスチナ問題の解決に向けて支援している現状について言及したうえで、イスラエルの入植政策とパレスチナの空爆行為に対して憤りを示している。
また、パレスチナがイスラエルの入植活動を承認している現状を認めないことにより、問題の解決に進展がないとする一方、問題は複雑である為に解決は簡単ではないとの考えを述べている。
イスラエルの反発とトランプ氏のイスラエル支持
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、ケリー長官の演説を受けて、不適切で偏った内容であると批難した。
1月20日に就任するドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は、ツイッターにて、イスラエルを支持する内容を投稿している。
(画像はPixabayより)
BBC NEWS
http://www.bbc.com/news/world-us-canada-38455753CBS NEWS
http://www.cbsnews.com/Vox
http://www.vox.com/