運転開始済みのメガソーラーへ設置が可能
住友電気工業株式会社は、「メガソーラー用PLCストリング監視システム」のラインナップに、運転開始済み既設メガソーラーへ後付け可能な屋外設置タイプを開発し、販売開始したことを発表した。
同社は、2014年10月より、敷設済みの電力線で通信を行うPLC技術を採用した「メガソーラー用PLCストリング監視システム」を販売してきた。
これは、通信線の追加敷設工事が不要でトータルコストに優れており、有線のため安定した通信が可能、さらに、ストリング単位で監視を行うため異常個所の特定が容易、という特長を持つ製品で、これまで新設のメガソーラーへ多くの納入実績を持っている。
しかし、運転開始済みの既設メガソーラー発電所へ設置する場合、接続箱を設置する十分な空きスペースが確保できず、導入にいたらない場合があったことから、今回、専用の屋外設置ボックスにストリング監視システムを内蔵した製品を開発したものである。
同社では、このラインナップの追加により、2017年度に合計10,000台の受注を目指している。
内蔵型でAC電源線も不要
「屋外設置型メガソーラー用PLCストリング監視装置」の特長として、4つの項目が挙げられる。
まず、元々のPLCが持つ、通信線が不要で、ケーブルに非接触で電流を検出できるクランプ型センサの採用という特長に加え、接続箱の空きスペースを気にすることなく設置できるため、運転開始済みの監視システムへの導入が可能であることである。
次に、ノイズや雷サージに強く信頼性の高いシステムであること、ストリング監視端末の電源は太陽光パネルで発電した電気を使うため、AC電源線が不要であることが挙げられる。消費電力は、平均で5ワット、最大でも10ワット以下となっている・
さらに、ストリング監視端末1台あたり20ストリングまで監視でき、1ストリング毎に設定が可能という、拡張性・柔軟性のあるチャンネル設定となっている。
(画像はプレスリリースより)
住友電気工業株式会社
http://www.sei.co.jp/company/press/2017/01/prs007.html