Snapchat経由で夏休み中の学生約25万人を積極採用
全米で約1万4000店舗を抱える大手ハンバーガーチェーンのマクドナルド。採用人数の規模も桁違いなのは、想像が容易い。
米マクドナルドは、今夏に必要な人材を確保するため、夏休みの学生約25万人を、メッセージアプリのSnapchatを経由して採用する方針を発表した。
Snapchatユーザー、マクドナルドが欲しい年齢層と合致
Snapchatのユーザー数は、約2億人に到達しそうな勢いである。ユーザーのうち18~24歳の年齢層が最も多い割合を占めている。
同年齢層は、マクドナルドのエントリーレベルの人材となるため、Snapchatはマクドナルドにとって格好の採用ツールになると見込んでいる。さらに10代の若い年齢層は、ソーシャルメディア(SNS)を経由したコミュニケーションツールを使用することに抵抗がなく、好んで使用する傾向にある。
SNSを閲覧するツールも、スマートフォンが台頭している。eMarketerの調査によると、10代若者のスマートフォン保有率は89%に到達しているとの結果が示されている。
Snaplicationで求人応募
Snapchatを経由してマクドナルドの求人に応募するプロセスのことは「Snaplication」と呼ばれる。Snaplicationでは、まずマクドナルドで働く人たちが語る仕事について10秒程度の動画が流れる。その後、希望するマクドナルドの店舗に応募する。
Snapchatを経由した求人募集は、今回が初めてではない。Snaplicationは、2ヶ月前にオーストラリアで既に実施済みだ。オーストラリアのマクドナルドで働く従業員のうち、65%が18歳またはそれ以下の年齢層であり、主要なSnapchatユーザー層でもある。
米、夏休み中のアルバイトや課外活動が推奨される
ちなみに、アメリカの学生の夏休みは通常6~8月で、丸々3ヶ月間あることが一般的だ。新学期が始まる9月まで、特にアメリカの高校ではアルバイトをすることが推奨され、大学進学時にも経験として優位になると言われている。
1978年に10代の若者約72%が夏休み限定で働いていたが、昨年は43%まで落ち込んでいる。近年は、アルバイト以外にも、課外活動やインターンシップに参加する傾向があるため、アルバイトする若者が減少していると考えられている。
(画像はPixabayより)
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