沖縄県にバイオマス発電事業準備会社を設立
イーレックス株式会社は6月15日、検討を行っていた沖縄県でのバイオマス発電事業に関して、事業による安定した収益性確保の目途が立ったとし、この事業の開発を推進させるため、準備会社の設立を同日開催の取締役会にて決定したと発表した。
この事業は、県内に出力約5万kWのPKS(パームヤシ殻)と木質ペレットを主燃料とするバイオマス発電所を建設・運用するもので、このほど同事業に対し、固定価格買取制度(24円/kWh)の適用が確定したとのこと。
このため、翌7月中に準備会社を設立し平成32年度中の商業運転開始を目指すという。なお、発電した電気は全て株式会社沖縄ガスニューパワー(同社と沖縄ガス株式会社との合弁会社)を通じて、県内の顧客に供給する計画という。
またこの事業は、バイオマスを主燃料とする発電所としては沖縄県内最大規模の設備となる見通しという。
事業完成時点のバイオマス発電出力合計は27万kW超に
そして同社が参画するバイオマス発電所は、豊前プロジェクト(今年5月に着工済)、大船渡プロジェクト(今年度中に着工予定)を含め、事業完成時点の出力合計は、27万kW超(5発電所)になる見込みとのこと。
同社はこれまで、国内初となる、ヤシ殻を主燃料とした環境にやさしいバイオマス発電や、米国の電力小売先進企業との合弁会社設立を、業界に先駆けて実現している。
またこの5月には、ASEAN地域でのバイオマス燃料ソースを確保する拠点を確保すべく、シンガポールに燃料トレーディング事業と輸送管理業務を担う同社100%の子会社設立を決めたところでもある。
(画像はイーレックス株式会社HPより)
イーレックス株式会社 プレスリリース
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