ペプチドリーム、塩野義製薬、積水化学
ペプチドリーム株式会社と塩野義製薬株式会社、そして積水化学工業株式会社の3社は、特殊ペプチド原薬の研究開発・製造・販売を行う新会社設立について検討を開始したと発表した。
特殊ペプチドは、天然の20種類のアミノ酸のみならず、各種特殊(非天然型)アミノ酸を組み込んだ6~20アミノ酸残基からなるペプチドを指す。
世界規模の主導権争いが始まっている
近年、次世代の創薬技術として注目を集める「中分子創薬」の領域では、特殊ペプチド医薬品を巡る世界規模の主導権争いが始まっている。そのような状況にあって、特殊ペプチド原薬の安定的な供給体制確立に対するニーズもまた、高まっている。
しかし現時点では、高精度で安定的かつ大量に特殊ペプチド原薬を供給できる製造受託メーカーは、世界的に見ても未だ存在しない。また、従来のペプチド合成法は生産性は極めて低く、その改善が求められていた。
日本の確固たる地位を築く
特殊ペプチド医薬品の周辺知財は、日本発のベンチャー企業であるペプチドリームが保有している。そのため、技術を国外へ拡散させずにオールジャパン体制で検討を進めることが、この分野における日本の確固たる地位を築くと、3社はしている。
3社はまたこの新会社設立が、国内医薬品市場の輸入超過という課題についても根本的な解決策となり、高額医薬品による医療保険財政面の課題にも対応し得るとしている。
(画像はペプチドリームの公式ホームページより)
特殊ペプチド原薬の研究開発、製造および販売を行う新会社設立の検討開始について - ペプチドリーム株式会社
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