てんかん患者の発作をコントロール
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は、2016年5月26日、日本で「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)および強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法」を効能・効果とする、新規抗てんかん剤「フィコンパ錠2mg」「フィコンパ錠4mg」(以下、フィコンパ)の発売を発表した。
背景
てんかんは日本において患者数が約100万人と報告されており、発作のタイプにより、約6割の部分てんかん、約4割の全般てんかんに大別される。
強直間代発作は全般てんかんにおける最も一般的かつ重篤な発作型の一つであり、全般てんかんの約6割、てんかん全体においても約2割を占めており、強直間代発作の発作頻度は「てんかん患者の予期せぬ突然死(SUDEP: Sudden Unexpected Death in Epilepsy)」の最も重要な危険因子とされている。
また、てんかんは患者の約30%が既存の抗てんかん剤では発作を十分にコントロールできていないという現状が有る。
フィコンパ
フィコンパは、エーザイの筑波研究所で創製されたファースト・イン・クラスの抗てんかん剤であり、グルタミン酸によるシナプス後AMPA受容体の活性化を高選択的かつ非競合的に阻害する唯一の薬剤で、神経の過興奮を抑制する。
日本において、「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)および強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法」の適応で、2016年3月28日に承認を取得している。
(画像はプレスリリースより)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201635pdf.pdf