中国メーカー革製品に商標権の侵害なしとする判決
米Appleが自社のスマートフォン「iPhone」の名称に関し、商標権を侵害されたとして、革製品「IPHONE」ブランドを製造する中国企業を提訴していた訴訟で、高等裁判所に相当する北京市高級人民法院は、5月4日までにAppleの訴えを退け、同社側を敗訴とする判決を下していたことが明らかになった。
これは、中国のメーカーである新通天地科技有限公司が、2007年に財布やハンドバッグ、携帯電話ケースなど、さまざまな革製品を幅広く販売するブランド名として「IPHONE」の商標登録出願を行い、中国商標局に認められて、製造・販売を行っていることに対するもの。同社はこのブランド製品に、「IPHONE」の刻印も行っている。
Appleは中国で、2002年に「iPhone」について、コンピューターおよびソフトウェアに関わる分野での商標登録を出願し、認められていたことから、新通天地科技側の商標はAppleの商標権を侵害するものだとして、登録商標を無効とするよう求めていた。
Appleは判決を不服として上訴する方針
Appleは、新通天地科技の「IPHONE」について、審査公告時に異議を申し立て、「iPhone」はモバイル端末として高い知名度と重要性を獲得している固有の名称、商標であることから、分野の異なる革製品であっても「IPHONE」の商標登録は認められないと主張したが、中国当局はこの主張を受け入れなかった。
そのため、2012年に訴訟を起こし、商標権の侵害だとしてこれを無効とするよう訴えたが、2013年の1審判決で敗訴、控訴していた。
しかし、今回の北京市高級人民法院も、2007年時点の中国で「iPhone」の名称は十分に有名なものであったとは言えないとして、Appleの主張を却下。「IPHONE」の商標登録はAppleの権利を侵害したものではないと、ブランド名の継続使用を認める判断を下した。
Appleではこの判決を不服とし、中国最高人民法院に上訴する意向を示している。

北京市高級人民法院
http://www.rmfysszc.gov.cn/statichtml/rm_sindex/90新通天地科技有限公司 「IPHONE」商標について
http://61357ede.s538.now.top/index.htm