原因不明髄膜脳炎患者を緊急受入れ
3月23日、札幌医科大学附属病院が、サハリン州からの緊急患者の受入れを行うことを公表した。
これは、サハリン州政府からの北海道サハリン事務所を通した要請によるもので、関係機関との調整の結果決定したものだ。
患者概要
患者は、サハリン州ユジノサハリンスク市に住むトルストワ・アンナ・ミハイロヴナさんで、生後3歳11ヶ月の女児。サハリン側の診断によると、病名は原因不明髄膜脳炎とのことだ。
患者は3月24日にサハリン州政府手配のチャーター便で、ユジノサハリンスク空港から新千歳空港まで搬送された。
フライトには、ロシア側の医師2名のほかに、患者、患者の母親、母親の友人が搭乗した。ロシア側の医師は折り返し便で新千歳空港から帰国。
かわって新千歳空港から札幌医科大学附属病院までは、同病院の医師2名が付き添い、北海道の消防防災ヘリコプターで移動した。患者は搬送後、集中治療室へと運ばれている。
また、今回の搬送については、動画撮影や家族へのインタビューを禁止しているが、これは事案の性質およびサハリン州政府と患者家族の意向に従ったものとされている。
同様に、写真撮影についても、患者本人や家族、付添人の顔が特定出来ないものに限るよう配慮が求められている。
札幌医科大学附属病院 お知らせ
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