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2024年11月30日(土)
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西松建設 低炭素型のコンクリート『スラグリート』を開発

西松建設 低炭素型のコンクリート『スラグリート』を開発

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ひび割れの発生リスクも低減
建設分野においても、地球温暖化対策として環境負荷の少ない構造物の実現に向け、低炭素型のコンクリートが注目されている。

西松建設は、戸田建設株式会社と共同で低炭素型のコンクリート「スラグリート」を開発。国立研究開発法人 土木研究所との共同研究成果として、設計・施工マニュアルを整備し、土木研究所のホームページに公開している。

「スラグリート」は、製鉄所の副産物である高炉スラグ微粉末を、セメントの代替として積極的に活用した低炭素型のコンクリート。セメントの使用量を極限まで低減したことで、マスコンクリート構造物における温度ひび割れの発生リスクを低減することができる。

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同製品の特徴
「スラグリート」は、一般の高炉セメント(JIS 製品)はスラグ置換率40%程度であるのに対し、セメント質量の70~90%を高炉スラグ微粉末で置換。セメント使用量の極めて少ないコンクリートだ。

強度発現性能や耐久性能も一般コンクリートと同等以上だが、一般コンクリートに比べて、製造時におけるCO2排出量を70%程度削減できる。

また、高炉スラグ微粉末を大量に用いた場合にも、専用の特殊化学混和剤を加えることで、施工性も確保できる。

さらに、セメント使用量を大幅に削減した結果、セメントの水和反応で生じるコンクリート温度の上昇を抑制。マスコンクリート構造物における温度ひび割れの発生リスクも低減できた。

コンクリートの価格は生コンクリート工場の設備や地スラグ製鉄所からの距離等によって変動するが、スラグ置換率70%程度の場合は一般コンクリートとほぼ同等だ。

橋脚を対象とし、同一形状・同一環境条件下において、スラグリートと一般コンクリートによる温度ひび割れ発生リスクを比較した解析事例では、スラグリートは一般コンクリートと比較して発熱量が小さく、温度ひび割れ発生リスクが低いことが確認できた。

同社は、今後も低炭素型社会への取り組みの一つとして積極的に技術提案を行い。合わせてマスコンクリート構造物等における温度ひび割れ対策として現場適用していく計画だ。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

西松建設 プレスリリース
http://www.nishimatsu.co.jp


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