建設工事を省力化する新工法
2016年1月18日、公益財団法人鉄道総合技術研究所と株式会社大林組は同社らが強度開発した『鉄道ラーメン高架橋の新プレキャスト工法』を発表した。
発表によると、モルタルスリーブ継手を用いて柱と梁の接合部も含めてフルプレキャスト化することで、従来に比べて建設工期を短縮できるとのこと。高架橋の建設施工の品質を高めつつ省力化に成功した。
建設技術者・技能労働者の不足問題を解消
これまで鉄道ラーメン高架橋の施工は、部材の一部をプレキャスト化し残りを現場においてコンクリートを打ち込む際に一体化させる『ハーフプレキャスト工法』によって行われてきた。これは配筋が密となる柱と梁の接合部をプレキャスト化することが難しかったことなどが要因である。
鉄道総研と大林組は新工法について2011年から共同で開発を進めてきた。このたびフルプレキャスト化に成功したことで、現場施工の省力化・工期短縮、さらには天候などの影響を受けないことから安定した品質が確保が可能になる。
建設技術者・技能労働者の不足が問題となっている昨今、『鉄道ラーメン高架橋の新プレキャスト工法』は建設工事の省力化に大きく資するものである。
(画像はプレスリリースより)
株式会社大林組プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20160118_1公益財団法人鉄道総合技術研究所ホームページ
http://www.rtri.or.jp/index_J.html