事前準備が大切
不動産の売買には時間がかかるものです。今日売りたいと思い立って、翌日に売れるものではありません。そのため、少しでもスムーズに進めるためには事前準備が欠かせません。
準備ができていないままでは買い主や仲介業者との間でトラブルが発生することも。そんなことにならないよう、今回は売買契約を円滑に進めるためのポイントを紹介しましょう。
売ることを決めたら準備
不動産の売却を決意した時に書類を準備しておきましょう。物件の設計図や管理規約、パンフレットなどが残っていれば準備しておくと、仲介業者や購入希望者にわかりやすく説明することができます。
中古住宅の売買でトラブルの原因になることが多いのは「販売価格の中に何が含まれているか」です。簡単に言うと、家に設置してあるもののどこまでが価格に含まれるかということ。特にあいまいになりがちなのが、カーテンレールや照明器具、給湯器などです。
売る前に何を新居に持っていくのかチェックし、リストアップした書類を作っておくと安心です。
見学希望者が現れる前に掃除をする
いくら中古物件だからと言って薄汚れた状態ではなかなか買い手は現れません。必要書類をそろえたら、次にすることは掃除です。
高価な材料で建てられた薄汚れた家よりも普通の材料で建てられている手入れが行き届いた家のほうがずっと好感が持てるはず。普段の掃除はもちろん、隅々まできちんと掃除することが大切です。
契約が決まりそうになったら準備
不動産の売買では大きな金額が動くため、契約書を作って取り交わします。その契約書は売買契約書と呼ばれており、契約を結ぶ際に印紙を貼ります。契約が決まりそうになったら印紙を準備しておくといいでしょう。印紙代は代金が1,000万円超5,000万円以下の場合は1万5,000円です。
契約の当日には運転免許証や保険証などの身分証明書と印鑑が必要になるため、その準備も必要です。
また、仲介手数料の準備もしておきましょう。仲介業者との報酬規程によって支払う時期や支払い方法はまちまちですが、この時点で準備しておけば後で慌てることはありません。
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