大塚製薬、NECと薬の容器を共同開発
大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)は9月7日、日本電気株式会社(以下、NEC)と共同で服薬支援容器の開発を行うことを発表した。
この服用支援容器が用いられるのは、大塚製薬が開発した脳梗塞再発抑制薬のプレタールOD錠である。その背景には、決められている薬の毎日服用が継続していないことが上げられている。
プレタールOD錠はハイリスク薬であり、薬剤師による薬学的管理が必要な治療薬だ。服薬を継続しなければ、再発の危険が高くなるとされている。
原因は、患者自身による「うっかり」や自己判断での服用中止などで、服用から半年で約5割も服用率が低下するという報告もあり問題となっていた。
飲み忘れ防止に効果が期待
このことから大塚製薬とNECは、飲み忘れなどを防ぐ容器の開発を合意したとしている。具体的には、薬の容器が服用時間となるとLEDが点滅して患者に知らせ、また服用すると自動的に服用日時を記録、スマートフォンやタブレットなどに送信できるというものだ。
現在、脳梗塞再発に伴う医療費は増加しており、脳血管疾患による年間医療費は1兆7,730億円にも上るという。
大塚製薬とNECは、この容器が導入されれば、患者自身や家族、薬剤師が残薬管理や服用指導に活用できるとしている。
(画像はプレスリリースより)
大塚製薬株式会社 ニュースリリース
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