完成後のイメージをより明確に見える化
大成建設は8月8日、「T-BIMビューア」に環境シミュレーションを表示する機能を追加したと発表した。
T-BIMビューアは、BIMデータをマウスやキーボードなどから操作できる、建築情報の可視化システム。パソコンやタブレットなどに表示された3次元モデル内を移動しながら、設計案を事前に確認できる。
建設情報と環境情報を一元化
今回新たに追加されたのは、環境シミュレーションから得られた風や熱、光、音の振る舞いや分布といった環境情報をバーチャルリアリティ・システムによって可視化できる機能。
近年、居住者の快適性や健康への配慮、省エネ意識の高まりなどから、建設後の環境シミュレーションの結果をビジュアル化し、環境性能の確認や評価求める風潮が高まっている。
T-BIMビューアに新たに情報環境の可視化機能が追加されたことによって、設計情報の可視化だけでなく、目には見えない温度分布や風の流れなどの環境情報も同時に確認できるようになった。
またクラウド機能を活用するため、大規模な数値解析が必要な環境シミュレーションでも、情報端末の性能にかかわらず可視化できる。
大成建設では新たなT-BIMビューアを、環境性能の確認、評価が必要な建設プロジェクトなどで、顧客や設計者、施工者間の情報共有ツールとして活用していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
大成建設株式会社のプレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release