栄養学的に優れた食生活が重要
セントルイス・ワシントン大学医学部は、母親の高脂肪や糖分過多の食生活が子どもだけでなく数世代にもわたる遺伝子異常やメタボリック症候群などの問題で子孫に影響を及ぼしている可能性があるという研究結果を発表しました。
体重過多が妊婦と胎児に与える影響は大きい
ウーマンズOB/GYNメディカルグループのエマド医学博士の話では、一般的に妊娠中の女性は、胎児が育つための栄養を賄う必要があるので通常より多くのたんぱく質やカルシウム、葉酸や鉄をはじめとしたミネラルやビタミンを必要としています。カロリーについても同様で普段より多くのカロリーを消費しています。
しかしそれは食べ過ぎてカロリーオーバーになっても良いということではありません。医師のアドバイスをもとに妊娠前の体重や月数に応じた体重の増やし方であるべきで、栄養に配慮した食品の選択肢を作ることにより母親だけでなく赤ちゃんの健康にもプラスの影響を与えるのだといいます。
また、妊娠前に体重過多の女性は、妊娠時に糖尿病や高血圧などの妊娠時合併症を引き起こすリスクも高くなり、死産リスクや帝王切開の時などの合併症の影響も受けやすいとしています。
ただし、太りすぎていたとしても妊娠前に体重を減らすことにより、健康的な妊婦ライフを送ることができるともいっています。
妊活中の女性にも重要な健康的な生活
妊活中の女性について、博士は妊娠する1年以上前から健康的なライフスタイルを送るのが最善で、そうすることにより妊娠の可能性も高くなり、胎児が育つ最高の環境を与えることにもなります。さらに重要なのは、そのように努力することが潜在的に後の世代に大きく影響を与えるのだとも博士は伝えています。
ウーマンズOB/GYNメディカルグループ ニュース
http://womensobgynmed.com/category/セントルイス・ワシントン大学医学部のプレスリリース(ScienceDailより)
https://www.sciencedaily.com/releases