「営農型発電」実証にCIS薄膜太陽電池パネルを提供
ソーラーフロンティア株式会社は6月14日、新潟県佐渡島での「営農型発電」※ 実証に、同社のCIS 薄膜太陽電池パネルを提供したと発表した。
※ 「営農型発電」
耕作地に太陽光パネルを設置し、作物の栽培と太陽光発電を同時に行なって農地の最大活用を図る手法。営農しながら売電収入をもたらすビジネスモデルとして、全国で徐々に広がりを見せている。
これは、東京大学IR3Sが進める再生可能エネルギーと地域の自然資本の複合利用による地域活性化・低炭素化を目指した社会実装プロジェクトの一環となり、この取組みを通して、人口減少・高齢化が進む佐渡島で、太陽光発電が農業にもたらす経済効果の検証を目指している。
ソーラーフロンティアの「Solacis neo」が採用に
今回のプロジェクトで設置されたのは、10kW規模の太陽光発電システムで、薄型・軽量の特徴を持つソーラーフロンティアの「Solacis neo(ソラシス・ネオ)」が採用されたとのこと。
同社のCIS薄膜太陽電池パネルは、佐渡島のように年間の日照量が比較的少ない地域でも、他のソーラーパネルと比べて発電量が高いのが特長。これまでも新潟市の雪国型メガソーラーなどで、高いパフォーマンスが認められている。
地上での農作業を円滑に行なうため、ソーラーパネルは高さ2mの架台に13.5度の角度を取りながら、南向きに設置されていて、年間約11,000kWhの発電量が見込まれている。
なおこの実証を通じて、比較的厳しい営農条件下にある佐渡島最北端・鷲崎地区での遮光率と農作物収量に関するデータを収集し、このデータは佐渡島内のほか国内外の日照量の少ない地域に営農型発電を普及させる上で有用活用できるとのこと。
(画像はプレスリリースより)
ソーラーフロンティア株式会社 プレスリリース
http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2016/C056574.html