JR東、再生可能エネルギー導入推進取組みを総括・公表
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は11月8日、自社の再生可能エネルギー導入推進状況を総括し、風力発電については今回、羽越本線道川・下浜間の沿線自社用地に名称「JR秋田下浜風力発電所」として風車1基を新設したと発表した。
場所は、下浜駅から南に約1.5km付近に位置し、タワー高さ78m、ブレード直径86mの風車による発電機定格出力は1,990kWで、これによる年間想定発電量は5,800MWh(一般家庭1,600世帯分に相当)という。なお、発電した電力は固定価格買取制度(FIT)により売電するとのこと。
JR秋田下浜風力発電所は12月1日から運用開始
なお現地にて、11月25日に開所式を行い、12月1日から運用を開始するとのこと。
風車のデザインは、秋田新幹線や北陸新幹線をデザインした奥山清行氏が代表の会社が担当、地平線をテーマに、「秋田の大自然とJR東日本のコーポレートカラー」の緑色、秋田新幹線でも採用されている「JAPAN RED」を意味する赤いラインにより、同社が秋田で情熱的な力、新しい力を発揮することを表現したという。
また、国や地域と連携した取組みでは、JR秋田下浜風力発電所にて現在技術開発中である、遠隔地で風車のブレード等の異常を早期に検知するシステムの有効性検証を行う。
これは、経済産業省の「平成 28 年度新エネルギー等の保安規制高度化事業(電気施設保安技術高度化の評価・検証事業)」に、同社と日立製作所が共同で応募し採択されたものとのこと。
今年度末での太陽光発電総出力は約12,000kWとなる予定
そしてJR秋田下浜風力発電所を、秋田市の「あきた次世代エネルギーパーク」に登録、市内外からの見学者を受け入れ、地域の環境教育に貢献するとしている。
このほか、住友林業株式会社などとの共同事業として、八戸バイオマス発電株式会社による発電(発電機定格出力:12,400kW)を2018年4月から開始するほか、JOGMEC の助成を受け、八甲田北西地域などで地表調査等を実施している。
さらに福島県などで太陽光発電施設の建設を行っており、稼働中のメガソーラ等を含め今年度末時点における同社の太陽光発電での総出力は、約12,000kWとなる予定とのこと。
(画像はプレスリリースより)
東日本旅客鉄道株式会社 プレスリリース
http://www.jreast.co.jp/press/2016/20161104.pdf