日本音楽療法学会
日本では長年、高齢者や心身に障がいをもつ人を音楽によって治療することをめざし、さまざまに研究が重ねられてきた。それらを統合し、2001年4月に「日本音楽療法学会」が発足。現在は、音楽療法士の育成、音楽療法の普及活動が主におこなわれている。
同学会認定の音楽療法士となるには、規定の講習会や臨床経験を経た後、筆記・面接試験に合格することが必要となる。
自己治癒力を高める
今回、医学博士で認定音楽療法士の高橋多喜子氏が、4月19日、認知症予防のための音楽療法講座を開催する。音楽療法が人間に与える効果について学び、認知症予防のための音楽療法プログラムを実際に体験するもので、誰でも気軽に参加することができる。
音楽療法とは、音楽、あるいは音を使用した心理療法。言葉ではあらわせないが、耳から感じとる言葉を超えた何か、音楽を患者と共有することによって、患者の自己治癒力を高めていく。さらにはQOL(生活の質)の向上につながるものとなる。
音楽療法の対象となるのは、高齢者や心身に障がいのある人ばかりでなく、社会で生活するすべての人だ。音楽は万人を癒やす存在といえる。
音楽で何ができるか
今回の講座では、とくに認知症の人に対する音楽についての知識を得る。認知症予防における最新の情報を取り混ぜながら、音楽で何ができるかを学んでいく。
【日時】2015年4月19日(日) 13:00~15:30
【場所】淑徳大学池袋サテライト・キャンパス(東京都豊島区)
【定員】50名
【受講料】3,000円
講師の高橋多喜子氏は、淑徳大学教育学部教授で、「高齢者のための音楽療法」「老いのこころを知る」「高齢者の心にふれるテクニックとエビデンス」「認知症予防の音楽療法、いきいき魅惑のベル」など多数の著書がある。
(画像はイメージです)
淑徳大学 講座案内
http://ext.shukutoku.ac.jp/course/detail/3312/日本音楽療法学会
http://www.jmta.jp/about/index.html