KBI Biopharma Inc.と買収に合意
東京都港区に本社を置くJSR株式会社は、シミックホールディングス株式会社及び株式会社産業革新機構と共同で、米国のバイオ医薬品開発・製造受託会社であるKBI Biopharma Inc.を買収することで合意したと2015年2月26日に発表した。出資比率は、JSRが51%、産業革新機構が44%、そしてシミックホールディングスが5%。
今回の買収の概要とは
JSRはライフサイエンス事業を戦略事業と位置づけコミットメントを強化してきたが、今回の買収を通じてバイオプロセス事業を加速していく狙いだ。KBI社は製造プロセス開発技術を有し、高度な分析手法の開発技術を有する企業で、欧米を中心に事業を行っている。
シミックホールディングスとJSRでは、共同で次世代抗体医薬品に関する設計・製造プロセスと、そのプロセスに関する材料の開発を進めており、今回の買収はこの分野の強化を進めていく予定だ。
バイオ医薬品市場は将来的に市場の拡大が見込まれ、2024年には世界規模で2,500億米ドルになると予想されている。バイオ医薬品市場の中でも製造プロセス開発及び製造受託の市場は83億米ドル規模になると見込まれている。
産業革新機構は今回の買収において、産学官のネットワークを通じてKBI Biopharma Inc.の事業展開を支援することを表明している。

JSR ニュース
http://www.jsr.co.jp/news/0000592.shtml