病理の解明や新治療法の開発に期待
国立精神・神経医療研究センター 病態生化学研究部の堀啓室長、星野幹雄部長らの研究グループが、AUTS2 (Autism Susceptibility Candidate 2)遺伝子の働きを世界で初めて明らかにした。
なお、この研究成果が、日本時間2014年12月19日午前2時(報道解禁日時:米国東部時間12月18日正午)に米国のオンライン生命科学雑誌「Cell Reports」に掲載された。
病理の解明や新治療法の開発に期待
ヒト第7染色体上の120万塩基にもおよぶ広い領域に存在しているAUTS2遺伝子。自閉症スペクトラム障がいや統合失調症など、様々な精神疾患に広く関連していることは知られていた。
しかし、これまでその働きについてはほとんどわかっておらず、この遺伝子の異常がどのように各種の精神疾患を引き起こすのかについて解明されていなかった。
また、精神疾患に関連する遺伝子は多数発見されてきたが、それぞれ個別の疾患に関わるものだった。今回、幅広い精神疾患に関与するAUTS2遺伝子の働きが明らかにされたことで、今後は、根本的な病理の解明や新たな治療法の開発にも期待できる。
(画像は、プレスリリースより)

国立精神・神経医療研究センター プレスリリース
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