市民待望の橋が開通
IHIインフラシステムは、1月5日、三井住友建設との共同企業体が、2014年12月にニャッタン橋(日越友好橋)を竣工したことを発表した。
ニャッタン橋はハノイ市民待望の橋として2009年10月に着工。今回の完成は、市民の利便性に貢献し、安心で安全な橋として大活躍するものと位置づけられている。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、日本政府の円借款によるODA案件。ベトナム中心部の紅河を跨ぎ、交通渋滞問題を抱えるハノイにおける幹線道路を建設し、ハノイ中心部からノイバイ国際空港を経て、中国国境へとつなげるものである。
完成した橋は、6径間連続鋼桁斜張橋(1,500メートル)の主橋部と取り付け橋部(1,580メートル)、合わせて総延長3,080メートル規模で、世界的にも珍しい形式を用いて建設されたという。
なお、主塔を支える5基の大規模基礎は、鋼管矢板基礎工法で施工。日本で開発されベトナムで初めて採用された工法だ。
ベトナム発展に貢献する橋梁
1月4日に現地で開通式が開催され、式典にはグエン・シン・フン国会議長らベトナム側出席者と、日本からは太田昭宏国土交通大臣らが出席した。
IHIインフラシステムは、日本の技術によって完成した橋梁が、ハノイ市をはじめ、ベトナム発展の礎になると期待を寄せている。
(画像はプレスリリースより)

IHIインフラシステム プレスリリース
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2014/press/2015-1-052/