10の国・地域で
大塚製薬株式会社は12月23日、アリアド・ファーマシューティカルズ・インクと、既承認のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)に抵抗性または不耐容を示す慢性骨髄性白血病(CML)とフィラデルフィア染色体(Ph)陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)の治療薬であるポナチニブの日本・アジアにおける開発・商業化の権利を同社が取得することに合意し契約締結したと発表した。
同社はアリアド社に契約一時金として77.5百万米ドル(約90億円)を支払い、日本での治療抵抗性のCMLとPh+ALLの承認時や追加適応症の承認時には大塚製薬がアリアド社にマイルストーンを支払うこととなる。
今回の契約における日本・アジア地域とは日本、インドネシア、マレーシア、中国(香港含む)、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナムで、10の国・地域で、同社はポナチニブの独占販売権を取得したことで、今後同剤の販促活動に注力していくということだ。
開発・商業化委員会を設置
同社は、2015年にはアリアド社と協力し治療抵抗性または不耐容を示すCMLとPh+ALLの承認申請を日本において行うとしており、承認後は販売活動を行い、売上を計上する。
現在進行中の臨床試験を完了までは、アリアド社が費用を負担し、日本・アジアでの同剤追加臨床試験については同社が負担する。
両社は、今後、開発・商業化委員会を設置し同剤の日本・アジアでの臨床開発、商業化計画を協議し遂行していくということだ。

大塚製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp