野菜の生育状況と価格見通しを5年前から農水省が発表
農林水産省は10月30日、平成27年11月の野菜の生育状況と価格見通しについて、聞き取り調査の結果を公表した。
ここ数年の天候不順で野菜の価格変動が大きくなっていることから、同省が平成23年から情報発信を始めたもの。主産地と卸売会社から聞き取りした結果は、同省のホームページに掲載している。
これによると、「大根」や「にんじん」の根菜類は、生育も順調なことから11月は前・後半通して平年並みで推移するとみている。
「キャベツ」と「白菜」は一時高値傾向になりそう!
葉茎菜類については、「ほうれんそう」「ねぎ」および「レタス」の生育は順調で、価格も安定する見込みとのこと。
「キャベツ」については、9月上・中旬の気温低下等の影響により生育低下が発生したものの、その後は好天から回復傾向にあり、11月上旬は高値傾向となるものの後半には平年並みに戻るとしている。
また「白菜」については、生育は順調なものの直近5年が安値で推移したこともあって、直近5年の価格との対比では、前半は平年並み、後半は高値水準となる見込みという。
「きゅうり」「なす」は変わらず。「たまねぎ」は安価傾向と
果菜類の「きゅうり」は順調だが、「なす」については、8月下旬以降の日照時間の減少等の影響から出荷数量が平年を下回り高値となったものの、11月は回復傾向であることから、天候が順調に推移すれば出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みとのこと。
順調なのは、土物類の「ばれいしょ」「さといも」および「たまねぎ」。特に「たまねぎ」は、主要産地である北海道での収穫が良好で収量が平年を上回っていることから、価格は平年を下回る見込みとのことだ。
(画像はイメージです)
農林水産省 プレスリリース
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/ryutu/151030_1.html