中国他社との合弁により設立
フェデラル・モーグルは10月29日、同社の一部門であるフェデラル・モーグルパワートレイン(Federal-Mogul Powertrain)が、中国・安徽省に新たな製造施設を設立したと発表した。
同施設は安慶環新集団有限公司(Anqing Huanxin Group Co., Ltd.)との合弁によるもので、フェデラル・モーグルパワートレイン側が過半数のシェアを保持する。
バリエーションをもたせた製品展開
新しい製造施設は安徽省安慶市の開発区内3.9平方キロメートルの工業団地に位置しており、総面積は17000平方メートル。同施設では、フェデラル・モーグルパワートレインが“最先端”と位置付ける、耐摩耗性に優れたバルブシートやガイドを生産する。
生産するこれらエンジン関連製品の展開においては、排気ガス再循環(EGR)機能の有り/無し、ヘビーデューティ用途または産業用エンジン用途、といったようにバリエーションをもたせ、中国国内におけるエンジンメーカー各社をサポートする構えだ。
中国での体制を強化し、顧客のニーズにこたえる
フェデラル・モーグルは1995年に中国での製造業務をスタートさせ、現在同国内9か所に13の拠点を保有。フェデラル・モーグルパワートレインとしても昨年南昌、長沙で製造施設を構えるなど、体制を強化している。
フェデラル・モーグルパワートレインのOlaf Weidlich氏は今回の発表に際し、中国が同社における主要市場の一つであり、アジア地域の顧客へ向けサービスを提供すべく、製造能力を強化していくものであると説明。
また同社Steven Krause氏は、安慶市当局および合弁パートナーの安慶環新集団有限公司との関係に満足しているとし、新施設によって顧客のニーズにこたえうるソリューションを提供していきたいとの考えを示した。
フェデラル・モーグル プレスリリース
http://phx.corporate-ir.net/