インドネシア現地法人の第三者割り当て増資を引き受け
トーカロ株式会社は、10月20日、有限会社田中鉄工所のインドネシア現地法人であるPT タナカ Machineryが実施する第三者割り当て増資に関して、新たに発行される全株式(払込金額3,165,400USドル)を引き受けると発表した。
この第三者割り当て増資が実施されると、持ち株比率はそれぞれ、トーカロが49.5パーセント、田中鉄工所が50.0パーセント、田中秀明氏が0.5パーセントとなる。
これにより、同社は、インドネシアにおいて、年内に溶射加工事業を開始する。
念願のインドネシア進出!技術力と営業力で効率的なサービスを提供
有力な鉄鋼メーカーのあるインドネシアは、溶射加工事業において、重要なマーケットの一つだ。同社は、これまでも、インドネシアにおける同事業の展開について、様々な検討を行ってきたという。
今回、出資を決めた背景には、同社の技術力と営業力を直接投入することで、インドネシアにおける顧客ニーズを取り込み、より効率的なサービス体制を整える狙いがある。
応用範囲は無限大!溶射技術とは?
溶射技術とは、金属やセラミックスなどを溶融もしくは軟化させ、小さな粒子の状態で加工対象物へ吹き付け、この溶融粒子が冷却されて皮膜を形成するという表面加工技術。
同社の溶射技術は、加工対象物として鉄機材だけでなくアルミニウムやニッケルなどの非鉄金属や、カーボンファイバーなどの非金属にも適応できるという。
また、溶射できる材料は、アルミニウムやステンレスなどの金属や合金のほか、セラミックス、金属とセラミックスの複合材料であるサーメットなど、多岐にわたる。高機能な皮膜を形成することが可能なため、その応用範囲は、まさに無限ともいえる。
同社の表面処理加工技術は世界トップレベルといわれており、欧米やアジアの有力企業との技術交流は30年以上にわたる実績がある。
特に、昨今、大きく経済発展しているアジア地域においては、中国、台湾、タイに進出しており、今後も海外への事業展開をさらに拡大していく方針だ。
株式会社トーカロ お知らせ(PDF)
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