匿名の通報で発覚
神奈川県横須賀市は平成27年9月7日付けで、横浜市内の株式会社ゆうあいメディカルサポート運営の訪問介護事業所「ヘルパーサービス あたたか」、および指定居宅介護支援「ケアサービスあたたか」を、不正請求などの違反に基づいて指定取消しの処分に処したことを発表している。
横須賀市によると同社は2011年9月から今年1月にかけ、施設の利用者が住居登録を行っている横須賀市や横浜市・逗子市・東京都大田区・世田谷区の12自治体に対し、合計で約4,400万円に上る不正請求を行っていたとされる。
2014年2月に市当局あてに匿名で送られた提供情報をもとに、市の担当者が各事業所を3~5回にわたって監査し、その中で不正事実が続々と明らかになっていったという。
返還請求とは別に40%の加算金徴収も
浮かび上がった約4,400万円の不正請求分の内、約1,500万円分に関しては返還請求の時効が成立しており、自治体側から過払い金を返還請求することは民法上できなくなっているという。
よって残りの約2,900万円について、自治体は精査を進めた上で返還請求を行い、最大40%の加算金徴収も視野に入れて検討する方針だという。
また同じく横須賀市内にある訪問看護事業所「ナースステーション縁じょい横須賀」(株式会社福祉研究所)についても、著しい人員基準違反及び虚偽の指定申請が認められたことから、指定の取消処分が下されている。
(画像はゆうあいホールディングスHPより)
横須賀市 介護保険法に基づく指定居宅サービス事業者等の指定の取消処分について
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/3020/nagekomiゆうあいホールディングス
http://yuuaihd.hanakotoba.co.jp/index.html