マレーバク、保護繁殖研究のため日本へ
13日、マレーシア半島野生生物・国立公園局は、日本の長崎バイオパークとのマレーバク保護プログラムに関する協定に合意したことを発表した。
New Straits Timesなどのマレーシアメディアによると、この協定は、エコツーリズムの確立、保護と繁殖のための調査研究を目的としており、マレーバクの雄と雌、それぞれ2歳と3歳が10年間の約束で日本に送られるとのこと。
バイオパーク、保護研究や人材育成にかかる費用を全て負担
長崎バイオパークは、協定により、この絶滅の危機にひんした動物の保護研究への協力を約束し、輸送、飼育や保護に関する人材育成などにかかる費用の全てを負担することとなる。
この日、調印式に出席したマレーシア天然資源環境省ワン・ジュナイディ大臣は、マレーシアの野生生物保護のための長崎バイオパークによる今後の協力と、費用負担について感謝の意を述べた。
現在の生息数はおよそ1500頭以下
マレーバクはマレーシア「野生生物保護法2010」のもと保護動物に指定されており、ワシントン条約(CITES)では、絶滅のおそれのある種とされ、学術研究用で許可を受けたもの以外の商取引は主に禁止されるアペンディックスⅠに登録されている。
また、マレー半島におけるその生息数は、現在、わずかおよそ1100頭から1500頭となっている。
(画像はニュースリリースより)
マレーシア半島野生生物・国立公園局ニュースリリース
http://www.wildlife.gov.my/New Straits Times
http://www.nst.com.my/