高齢者の事故の現状は
独立行政法人 製品評価技術基盤機構nite(ナイト)は9月17日(木)に福祉用具による高齢者の事故防止のための資料を発表した。
福祉用具により65才以上の高齢者がけがをした事故は、平成22年度~平成26年度までで147件あった。このうち55件が使用開始から1年未満に発生しており、誤使用や不注意が原因と思われる。
電動車いすや介護ベッドなどの福祉用具は、高齢者や障がいのある人にとっては生活を支援する頼もしい存在であるが、使い方によっては事故の発生につながることもある。
さらに高齢者や障がいのある人はとっさに危険を回避ことが困難なときもあるため、被害がいっそう大きくなることも少なくない。
主な事例と対策
電動車いすで走行中、踏切内で列車と接触して死亡した。踏切の走行は出来るだけ避けて、通行するときはハンドルをしっかり握り、線路に直角に渡る。充電は十分にしておく。
電動車いすで走行中、道路から用水路や河川などに転落して死亡した。幅の狭い道やガードレールがない道路では、路肩に寄りすぎない。
介護ベッドのすき間に頭や手足を挟み、死亡、重傷などをおった。使用する際はすき間がないか確認し、カバーやクッションなどで覆う。
行政機関や業界団体でも事故防止の取り組みは行われているが、使用する家庭や病院や介護者のさらなる注意が必要とされる。
独立行政法人 製品評価技術基盤機構のプレスリリース
福祉用具による高齢者の事故にご注意下さい
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2015fy/prs150917.html