「HAL医療用下肢タイプ」正式認可
厚生省は3月25日にCYBERDYNE株式会社より申請が出されていた、「HAL医療用下肢タイプ」について11月25日付けで承認された。販売名は「HAL 医療用下肢タイプ」となる。
11月10日に開催された薬事・食品衛生審議会、医療機器・体外診断薬部会での審議により承認された。安全性と進行抑制効果が認められ、世界初のロボット治療機器の承認となった。申請から8ヶ月のスピード承認となった。
生体電位信号を読み取り、下肢の動きを助けるしくみ
「HAL 医療用下肢タイプ」は装着することにより生体電位信号を読み取り、下肢の動きを助けつつ歩行運動をすることで歩行機能の改善を目指す。患者の動作意志を反映できるよう、サイパニックハイブリッド抑制の機能をもっている。
対象となる緩徐進行性の神経・筋疾患は、脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症(SBMA)、筋萎縮性側索硬化症、シャルコー・マリー・トゥース病、遠位型ミオパチー、封入体筋炎、先天性ミオパチー、筋ジストロフィーの8種類の疾患となる。
脊髄疾患に適応できるロボットも
今後は公的医療保険適用に向けて準備を進めていく。また、脊髄疾患への適応できるロボットについても2014年9月から治験を行っている。
CYBERDYNE株式会社
http://www.cyberdyne.jp/products/LowerLimb_nonmedical.html