農地を活用する市民共同太陽光発電所
川根スカイエナジー合同会社は、川根本町内の農園において、日本初となる市民共同出資の営農型太陽光発電システム(ソーラーシェアリング)を設置した。
2015年8月には農業委員会からの許可が下り、10月には設置が完了。設置後は関係者を集めて開所式がおこなわれている。なお同設備の施工は隣接する静岡市の発電マン・ベリーズ株式会社が担当している。
農業振興と売電収入の一挙両得!
同社が川根町に設置したソーラーシェアリングは、農業振興を主な目的としているが、同時に売電収入も得られる効率的なシステムとして新たに採用したもの。全国でも既に導入が進んでいるソーラーシェアリングだが、市民共同出資となるものは日本初となる。
出資者の募集には、NPO法人太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)の全面的な協力を得ており、また同案件の実現には、「川根本町再生可能エネルギーによるまちづくり協議会」からも後押しを受けている。
設置された太陽光発電システムの出力は12kWで、営農タイプとして設計されている。そのため、地面から3m程の高さにコンパクトなパネルが間隔をおいて設置され、地面には隙間から光が届くように配慮されている。
そしてパネルの下部にて栽培されるブルーベリーは、地元の農産品として農業の振興に貢献。そして同時に発電による売電収益も得ることで地元産業に貢献していく。
同社では今後も、農地活用による市民共同発電所を随時増やしていく予定である。
(画像はプレスリリースより)
@ press 静岡県根本町でソーラーシェアリングが始動
https://www.atpress.ne.jp/news/81355