今回の製造販売承認の概要
大塚製薬は気管支拡張剤であるメプチンの新しい製剤「メプチンスイングヘラー10μg吸入100回」(プロカテロール塩酸塩水和物の吸入粉末剤)の製造販売承認を2014年2月14日に取得したことを発表しました。
気管支拡張剤は、気管支喘息などの治療に使われますが、エアゾール製剤では患者は薬剤を噴射するのと同じタイミングで吸入する必要がありました。そのため、なかなかこのタイミングがうまく取れない患者も多く、より効果的かつ簡便な投与方法が求められてきました。そのため、簡単に吸入できる製剤や、噴射剤を使用しない製剤、または操作が簡単で薬剤の残量が正確にわかる製剤の開発が求められてきました。
こうした課題に対応するため大塚製薬では、2005年に「メプチンクリックヘラー10μg」を発売しましたが、今回はさらに改良をすすめ、子供や高齢者でも使いやすいように操作性をさらに向上させ、小型化させることで携帯性を改善した製剤となりました。
(画像はプレスリリースより)
メプチンの効能・効果など
100万人を超える気管支喘息患者が日本におり、喘息の死亡率は近年減少していますが、2011年時点での喘息のよる死亡者は高齢者を中心におおよそ2000人いると言われています。この製剤に用いられているメプチンは大塚製薬が自社で開発したβ2刺激剤で、1980年に発売され、気管支喘息や慢性気管支炎などの効能・効果があります。短時間で効果が現れるメプチンの吸入剤は喘息の急性発生時に対するリリーバーとして広く利用されています。

大塚製薬 プレスリリース
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